はじめてのカメラどんなレンズを買ったらいいか分からない
一眼レフカメラやミラーレス一眼の特徴のひとつに「レンズを交換できる」というメリットがあります。レンズ交換することにより、今まで撮影できなかったものが、手軽に撮影することができるようになります。今回は、カメラレンズについてご紹介します。
■焦点距離・画角とは?
各レンズを紹介する前に、よく言葉にでてくる「焦点距離・画角」について説明しておきます。焦点距離とは、レンズの中心点からイメージセンサー(撮像素子)までの距離のことです。また画角とは、イメージセンサーに写る範囲を角度で表したものです。焦点距離が変わると、写真に写る範囲が変わってきます。例えば、焦点距離の短いレンズの場合は、画角が広くなり、写る範囲が広がります。
また、焦点距離の長いレンズは、画角が狭くなるため、被写体が大きくなります。一般に画角が広いレンズのことを「広角レンズ」と呼び、狭いレンズを「望遠レンズ」と呼びます。
■標準レンズとは?
標準レンズとは、焦点距離50 mm前後(18~55mm)をもったレンズのことで、人の視界に近い範囲が写せるレンズのことです。いろいろな場面で使えるレンズで使いやすいため、カメラとセットで販売されていることが多いレンズです。主に風景や人物撮影に適しているレンズです。
■望遠レンズに適している被写体とは?
望遠レンズ(焦点距離70~300mm)は、遠くにあるものを引き寄せて、大きく撮影することができます。また、主題(被写体)の前後をぼかし、主題を強調することができます。
また、超望遠レンズ(焦点距離400mm以上)もあります。主にポートレート、運動会、スポーツ、建物、動物や野鳥などの撮影に適しています。
■広角レンズの特徴とは?
広角レンズ(焦点距離70~300mm)とは、より広範囲を写せるレンズのことです。室内を広く見せたい場合や、球場全体を臨場感ある雰囲気を撮影したい場合などにも利用できます。また、主題に近づいて撮影することで、近いものは大きく、遠くのものは小さくと、遠近感が誇張されるため「だまし絵」のような楽しい世界を撮ることもできます。主に景色、スポーツ観戦、スナップ、集合写真などに適しています。超広角レンズ(焦点距離20 mm以下)もあります。
■マクロレンズの魅力とは?
マクロレンズ(焦点距離50~60mm・標準)は、花や昆虫、アクセサリーなどの小さい被写体を、画面に大きくアップで写すことができるレンズです。クローズアップして撮影できるため、普段は見ることができない幻想的な世界を撮影することができます。主に、花や昆虫などに適しています。マクロレンズのなかには、手ぶれを補正してくれるものもあります。
■ズームレンズ
ズームレンズは、焦点距離を無段階に変えて写すことができ、更にピントのズレが生じないという機能を備えたレンズです。そのため、このレンズ一本で、いろいろな撮影を楽しむことができます。